2013-08-02

一人のライダーの、目的のない放浪の旅

ツーリング、それはライダーの嗜みである。

ツーリングの定義は、観光地等の目的地へ到達する手段としてバイクを利用する旅ということらしい。

だとすると、私はツーリングが苦手だ。

それは、目的地がある事。これを決めてしまうと、私の中ではツーリングと言うより、通勤に近い拘束感、地点間の移動義務の様なものを感じてしまう。

だから、殆どの場合目的地は決めないし、行きでは地図さえ見ない。どこまでも、ただ気の向くままに走り続ける。太陽に向かって、雲の流れる方へ、あの山に向かって、そうやって居ると何処かへ辿り着く。ついた先で、そこにあるものを眺めて、宿が無いか探す。宿が見つかれば泊まるし、見つからなければ帰路につく、本当にアテのない旅。

”ぶらりバイクの旅”とでも名付けよう。

これが意外と楽しいもので、旅行誌やインターネットには載っていない、怪しい場所や、秘境とも言える知られざる絶景に出会える、そんな事も多々あるし、そういう場所だからこそ本当に貴重な体験ができたり、思わぬ出会いがあったりする。

ただ、このぶらりバイクの旅は、一緒に走り出せる仲間が全く居ない。そりゃ日程も無ければ目的地もない、そんな先行き不安だらけの旅に付き合うような物好きは、早々居るものじゃない。この得がたい体験を分かち合えないのは残念に思うが、実際に外れの日もあったりするので大手を振って誘うこともしない。


そんな、ぶらりバイクの旅。
孤独と目的地がない事に不安を感じない変わり者なら、きっと楽しめると思いますよ。

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