私のR1200CMontaukは、ツーリングに行って見かけることは先ず無い。
それに対してGSシリーズは、200km位のツーリングでも3台は確実に見かける。
本当に人気のあるバイクなんだと感心する一方で、GS乗る意味あるのか?って疑問もあったりする。
GSは「ゲレンデ・シュポルト」の略で、「大地を冒険する」という意味がある。
多くのGS乗りは冒険しているのかもしれないが、少なくとも私が見かけるGS乗りは、
ディーラー営業マンの「オンロード走っても早くて楽しいですよ。ツーリングバイクとしてもいいですよ」という言葉通りなのか、オンロード”しか”走らない、ツーリングに”しか”使わない、と言うのが多いように感じる。
いや、全GS海苔を否定する気は無い、無いのだが。どうもGSがもったいない気がしてならない。
GSはオンロードも速く走れる。それは間違いない。だが、それ以上にオフロードでも速く走れるのだ。
そんなGSをオンロードでタラタラとツーリングしたり、峠でちょっと気合入れて走ってみたり、なんて事に使うのは何か違う気がしてならない。
極端に例えるなら、素人がストラディヴァリウスを購入して部屋に飾るようなものだ。本人は満足かもしれない、いや満足だからそうしたのだろう。
だが、絶対に勿体無い。と言うか、周りから見たら自己満足の為に、ストラディヴァリウスを殺したかの様に見えるはずだ。
それが、私にとってはGSで起こっている気がする。
GSに限らず、かのHAYABUSA等のメガスポーツにも言えることなのだが、まぁ本人が良いのならばそれで良しとも思う。
ただ、これくらい乗りこなしてくれとは思う。乗りこなせる上で、トロトロ走ってるのは安全でいいが、性能を引き出せない人が乗るのは危なっかしいと思う。
とまあ、前置きばかり長くなってしまったのだが、本題にはいろう。
今日は時間に余裕があったので、NEW R1200GSを試乗してきたのだ。
水冷になったDOHCのボクサーエンジンは、非常に滑らかに吹け上がる。走りだしてしまえば、それこそ簡単にフロントが浮いてしまう。旧DOHCは、どちらかと言えばOHCの延長にあった様なノリ味だったが、この水冷ボクサーは明らかに違う。
アクセルを回せば、前に押し出す力がグッと伝わってきて、思わず笑みがこぼれてしまう。それでいて、結構ラフに走らせてタイヤを滑らせれば、ESAは的確に動作してくれるのでオフロードをローペースで走る時には活躍してくれそうだ。(ハイペースで走る時はオフにしてもいいかもしれない)
明らかに全方向で走破性能がアップしているGS、以前のGSよりもスペックは高くなっているが、初心者が冒険に出かけるにはイイ相棒になるかもしれない。
故に、生半可な気持ちでは乗って欲しくないとも思う。このバイクに乗るのなら、荒れた道を走り、道無き道を冒険と称して突き進み、コイツでしかいけない何処かへたどり着こうという、そんな冒険心を持ち、その為には無謀なことも厭わない。そんな人に乗って欲しいと思う。
ちょっと極端でしたが、個人の戯言くらいに温かい目で受け流してください。
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